頼朝様とのご対面。
山梨県立博物館で現在展示中(1.21(土)〜2.20(月))である、「木造 源頼朝坐像」を鑑賞してきました。
何でも、「日本最古の鎌倉殿」だとか。
日本最古…。これは見なければ…。そのような思いに突き動かされました。
(本像は撮影禁止であったため、写真はありません)
展示室に入ってすぐに目に入った頼朝公。
まずはじめに思ったことは、「あれ、意外と小さいな…」ということ。
等身大の坐像(座った像)であるはずなのに、何というか、その「ちょこん」とした感じが何とも可愛らしいなと思いました。(笑)
部屋の中央に座像があり、四方の壁には像についての紹介文が掲示されていました。
(このような博物館の導線設計・展示の仕方など練る仕事楽しそうだなと思った。)
何とこの頼朝座像、近年では頼朝の真の姿を最もよく伝える像として注目を集めているらしい。最新の教科書に掲載されたのも頷ける。
約700年前の鎌倉時代に製作されたとして、現存する日本最古の像。
そしてそして。
「小さい」という第一印象だったこの像、間近で見るとその迫力がすごく、「いや、大きいな(笑)」と180度考えが逆転。やはり近くで見なければ感じられないものがありますよね。
彼の瞳は水晶でできているらしいのですが、部屋の蛍光が反射し、涙目のように見えました。父を戦いで失い、伊豆へ流されながらも平氏打倒に向けて地道な努力を続けてきたその半生を思うと、感慨深いなと思います。
そして、ちゃっかり頼朝様の背後をとり、「背後取ったぜ」と小さすぎる優越感に浸りながら展示室を後にしました。
鎌倉時代という現代からは近いようで遠い世界に生きた先人に想いを巡らせ、歴史を感じることのできた、そんな素敵な日曜の昼下がりでした。