100年時代のWonderful LIFE.

「人生100年時代を心ゆくまで謳歌したい」そのような想いを持った20代の記録です。ブログを通じてさまざまな方と繋がりたいです。よろしくお願いします。

教員を目指した動機。

私は公立中学校で社会科の教員として、日々子どもたちの授業を担当しています。

今年初任者(1年目)です。おかげさまで、非常に密度の濃い素敵な日々を過ごすことができています。

本日は、なぜ私が教員を目指したのか、自らの心情を綴りたいと思います。

 

よろしくお願い申し上げます。

 

                                         

私が教員を目指した動機

                                         

 

私が教員を本格的に目指し始めたのは大学2年生の春休みでした。

幼い頃から教員を志望していたわけではありません。

 

小学校2年生の頃からサッカーを始め、小学5年生の時に抱いた「プロサッカー選手になって世界で活躍する!!」という夢を一途に追いかけてきました。

 

大学選びの基準は、「プロを目指せる環境かどうか」の一択であり、結果的に教員免許が取れる法学部を選びましたが、その時点では自分が教員になれるとは1ミリも思っていませんでした。

ただ、最高の中学校時代を過ごした私にとって「教育実習生としてでいいからもう一度中学校に行きたい」という想いがあったため、教職課程の履修は行っていました。

 

まさか、この決断が今の教職人生に繋がるとはこの時は1ミリも思っていなかったです(笑)

 

プロを目指せる最後のチャンスだと腹を括っていた私はこれまで通りサッカー漬けの大学生活を送っていました。しかし、自身の実力不足から大学2年生になっても一番下のカテゴリー、2年の春休みに行われた新年度に向けたカテゴリー編成でもその状況は変わらず…。

 

しだいに、私のプロサッカー選手という夢が萎んでいきました。

どこか一歩引いた感覚でサッカーを行なっている自分に気づき、10年以上追い続けた夢を諦める決断をしました。

夢がなくなった自分は心にぽっかり穴が空いた感覚に陥りました。

何か打ち込むことを探していた時、思いついたことが教員採用試験の勉強でした。

 

実は中学校時代、私は死ぬほど勉強していたのですが、高校3年間は全く勉強しなかったのです。「勉強」という行為へのブランクを感じながらも、「もう一度中学校時代のような勉強に燃える日々を過ごしてみたい」という想いが沸々と湧いてきました。

 

そこから試行錯誤しながら教員採用試験の勉強を進める毎日が続きます。最初こそ、勉強に没頭する毎日に充実感を覚えていましたが、成績の上がらない辛い低空飛行の時期に突入しました。ちょうどその時期が、自身の就職活動の時期と重なりました。教員採用試験の勉強を進めながら就職活動も同時に行なっていたため、今度は次第に企業への関心が強くなってきました。(笑)

 

就職活動を進めるうちに、自身の関心が就職活動(企業)〉教員採用試験(教員)という状況に変化してきました。

そのような状況が続いたのち、大学4年生の6月に教育実習が行われました。

この教育実習が運命の分かれ道でした。

 

知識も経験もない実習生、「やれることはとにかく一生懸命授業を行い、明るく誠実に生徒と関わることだ!」と腹を括って挑んだ教育実習、一生の心に残る最高の実習となりました

 

研究授業を生徒と共にやり切ったこと、最終週に生徒が歌ってくれた嵐の「ふるさと」、最終日に生徒が泣いてくれたこと、そのどれもが自らの心に鮮明に刻まれました。

そして、私の指導教員の先生の姿も忘れられません。感謝して楽しんで仕事を行われているその姿から、学ぶことが多かったです。

 

この出会い、ご縁を大切にしたい

 

1ヶ月の教育実習で、常に持ち続けていた想いです。

一生に一度しかない貴重な中学校生活に深く関与させてもらえる、そして先の長い生徒の未来にも影響を与えることができる。自分の経験がコンテンツとなるその喜びを噛み締めました。そのような教育の尊さを実感した私は、「教員になってもう一度生徒の前に立ちたい」と心から思いました。

 

そこから教員採用試験を受験した私は、多くの方の支えもあって無事合格することができました。

 

最初は、サッカーの代わりに行っていた教員採用試験の勉強も、教育実習を経て教員を目指すための学習へと目的が完璧に切り替わりました。

私の最大の強みは、「一生懸命頑張れる力」です。これは、サッカー人生で大きく培えたと思います。

 

自分の強みを生かして生徒の「今」を充実させた上で、「未来」につながる人生の伏線を貼るお手伝いをする。

 

このために教員になったのだと思います。

 

以下は、私が教員採用試験の提出書類に書いた志望動機です。

 

私が中学校の教員を志望する動機は、不安や迷いの多い義務教育最終段階の子どもたちに、人生を切り開いていく力を養わせたいと思ったからです。これからの人生を切り開いていく子供たちの背中を、そっと押せる教師を目指したいです。