100年時代のWonderful LIFE.

「人生100年時代を心ゆくまで謳歌したい」そのような想いを持った20代の記録です。ブログを通じてさまざまな方と繋がりたいです。よろしくお願いします。

『ケーキの切れない非行少年たち』を読んで。

                                         

 

こんにちは。

久しぶりすぎるブログ投稿で、めちゃくちゃ焦っています。

去年4月に、「2年間(大学院での2年間)、毎日欠かさず更新する!!」と意気込んだものの継続できていませんでした😭

 

やっぱり継続は、「楽しく」「仕組み化」だなと。

↑サラためさんが解説された『習慣が10割」と本からです。


【17分で解説】習慣が10割|習慣化できないのは、〇〇を知らないから

 

そんなこんなで、本日は久しぶりの本のアウトプットです。

 

                                         

『ケーキの切れない非行少年たち』宮口幸治さん

                                         

 

ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)
 

 
おすすめ度⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(星5!!)
いかにも興味深いタイトルだったため読んでみたのですが、案の定非常に考えさせられました。聞けば、ベストセラーだったとのこと。(勉強不足でした…。)
物騒な少年犯罪に対するイメージが変わる本です。教育に携わる方はマストで、それ以外の方にも少年犯罪の実情を知る上で大変おすすめです。


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〈本書の内容〉
精神科医だった宮口幸治さんの少年院勤務時代の経験から、非行少年の実情と今後の方策について述べられた内容となっています。宮口さんが少年院に行って驚いたこと、それは「反省以前の子供たち」がたくさんいたという実情でした。宮口さんが非行少年に対して、紙に書かれたケーキ(円)を三等分する課題をやらせたところ、明らかに三等分ではない分け方を少年がたくさんいたそうです。すなわち、認知機能の低下によって少年たちは世界が歪んで見えると言うこと。このように、そもそもの認知機能が低いため、自分のしたことの善悪の判断がつかない少年が数多く少年院にはいたそうです。
 本来福祉によって守られるはずの認知機能の低い子供たちが、学校や保護者に気づかれずに、生きづらさを感じたままストレスを溜めて犯罪に走ってしまう。これは教育の敗北だと宮口さんは述べています。
また、本書では、そのような子供を救うために、1日5分でできる認知機能を高める「コグトレ」が紹介されています。


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〈大切だと思ったこと〉
○非行少年に共通する特徴5選+1
「認知機能の弱さ」「感情統制の弱さ」「融通の利かなさ」「不適切な自己評価」「対人スキルの乏しさ」「身体的不器用さ」
○褒める教育では問題は解決しない
学校教育で推奨されまくりのど定番指導法、それが褒める教育。褒める教育の効果は否定できないが、どうしてもその場しのぎになりがちで根本の問題は解決しない。認知機能の低下が根本の問題であるならば、そこにアプローチしていく必要性。
○犯罪者を納税者に
(生々しい話ではあるが)犯罪者を療育するために、年間馬鹿にならないほどのお金がかけられており、日本経済にとって大赤字となっている現状がある。この犯罪者が納税者になる(=正常に働いている人)ことは日本の国力を高める上でも常用になってくる。そのために、犯罪者を作らない、具体的には生きづらさを感じている子供に教師や保護者が気づき、支援をしていくことが必要である。


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〈感想〉
○「この子(人)は、どんな生きづらさを抱えているのだろうか」、と言う問いを投げかけ続ける必要があると感じた。
○「もしかしたら何かしらの障害があるのかもしれない」と良い意味で疑える、この認識を持っておいた方が良いと感じた。とはいえ、決めつけは絶対だめ。
○教育の最大の敗北は、気づいてあげられずに反社会的な子供を育ててしまうことだと感じた。生き辛さを抱えた子供が誰にも気づかれず、周囲と馴染めずに最終的に犯罪に走ってしまう。これって、何も知的な障害がある子だけに関わらず、いわゆる普通の子でも生きづらさ→自尊感情低下→犯罪へという可能性があると感じた。


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〈今後の目標〉
勉強に苦手意識を抱えている塾バイト先の子供に、なんとしてでも成功体験をさせる!
そのために、毎回の授業で必ず、小さな「分かった!」「できた!」を経験させる!

 

 

                                         

 

本日は、『ケーキの切れない非行少年たち』と言う本のアウトプットをさせていただきました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました☺️